新型コロナ感染症(COVID-19)で思うこと(2021,4/9)
危機管理システム研究学会 顧問 辻 純一郎

(法学博士 元昭和大学医学部客員教授)

 

要  旨

  • SNS やメディアが煽る恐怖心や情報の暴走に今や世界はインフォデミック状態。
  • 国民はコロナ脳に陥り、一部は“正解依存症(ex.マスク警察)”や“否認の病”に。
  • 専門家は結論だけを言うのでなく“なぜ(なぜマスク)”と“根拠(誰でも感染している可能性、マスクは他人を守るため、TPO を考えてマスク着用)”を具体的に説明すると共に、ゼロリスクに陥らぬ為にも確率を語って欲しい。
  • ウイルス感染の基本原則、a.ウイルスの侵入は、口、鼻、眼の3つ、b.感染ルートは、①接触感染、②飛沫感染、③食事等を介した媒介物感染、④空気感染を含むエアロゾル感染の4つ。空気感染を防ぐには空気の流れ(排気)をつくること。
  • 感染力の強い変異株が出現。封じ込めは無理。現実を直視した新しい戦略が必要。
  • 重症化するのは免疫弱者。免疫弱者を守ることに医療資源を集中し(ex. ICU への優先順位づけ)、経済を回しつつ、ゼロリスク思考をやめ、新たな感染リスク防止対策(ex. 国民を巻き込んだ“蔓延防止+感染防止100 分の1”作戦)への転換が必要。
  • 軽症者は可能なら自宅療養、京都方式の見回り隊を全国的に展開し、急変時対応!
  • 政治家は自分ファーストや党利党略でなく、国民の命を守る/国を守る気概を持ち、国難突破のための政策論争をして欲しい。
  • 政策は科学的根拠に基づき、社会的価値の有無で妥当性を判断すべし。
  • 政府は国民に分かり易く説明すべし。真のリスクコミュニケーション求められる。

*免疫弱者・・65 歳以上の高齢者や免疫不全疾患などの基礎疾患をもった方

 

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